メリークリスマス!🎄
この記事はMisoca+弥生 Advent Calendar 2019の25日目です。
最終日の記事は、初日から24日ぶり2回目となる黒曜(@kokuyouwind)がお送りします。
💎 Ruby 2.7 will be released!
ついに本日、Ruby 2.7 が正式リリースされますね!
Misocaでは id:eitoball の尽力により、すでにRuby 2.7対応のPull Requestがマージ待ちの状態です。年末までにリリースするかは未定ですが、遅くとも年明け最初の週にはリリースできると思います。
また、アドベントカレンダー初日に書いたActivePattern gemとMethodMatchable gemも、Ruby 2.7.0がリリースされたら合わせてバージョンを上げる予定です。
Experimentalな機能とはいえパターンマッチには無限の可能性を感じるので、色々と試していきたいですね!
🗣 RubyKaigiでのTwitter実況
パターンマッチはRubyKaigi 2019で紹介された機能ですが、そのときにTwitterで実況した様子がTwilogに残ってました。
こんな感じで、自分がカンファレンスや勉強会に行ったときはTwitter実況を行っていることが多いです。
今回の記事ではこういった勉強会での実況について、なぜやっているのかや、意識していることなどをつらつらと書いていこうと思います。
なお記事タイトルの「技術」は、TechnologyではなくTechnicの方、ということでよろしくおねがいします。
❓ なぜTwitter実況するのか
自分がカンファレンスや勉強会でTwitter実況する理由はいくつかあります。
発表の理解度を高められる
Twitter実況では単にメモを取る場合と違い、140文字という文字数制限があり、また1つ1つのツイートをある程度独立させる必要があります。
このためうまく実況するためには「スライドの丸写し」や「トークの書記」をするのではなく、発表の内容を解釈した上で「背景」「主張」「例示」などを再構成する必要があります。
そうすると、発表を単に聞くのではなく「この話のポイントはどこだろう」「どういう文章だとこの主張が伝わるだろう」といった聞き方をすることになり、理解がかなり深まります。
間違いの指摘や補足情報を集められる
もちろん、ツイートすることで他の参加者の目に触れるということも重要です。
「ここはよくわからなかった」というツイートに説明をもらえたり、理解を間違っていた部分に指摘をもらえる場合もあります。
発信した内容を元に情報が集まってくるというのは、SNS実況ならではの利点といえるでしょう。
他の人の参考になる(かもしれない)
難しいところを自分なりの理解に落とし込んでツイートすることで、他の参加者の参考になる場合もあります。
実際にカンファレンスの懇親会などでは、「実況が参考になった」と声をかけていただくことがままあります。
せっかく発表を聞いて知見を広げるなら、参加者全員の利益になるように発信していけるとより良いんじゃないかなぁと考えています。
楽しい
いろいろ書きましたが、ぶっちゃけ一番の理由はこれです。
ただ話を聞くだけよりも、Twitterで実況しながら意見も色々出し合って交流しながら聞くほうが絶対楽しいと思います。
📝 Twitter実況のテクニック
そんなわけでメリットいっぱいのTwitter実況ですが、「発表を聞くこと」「140文字にまとめてツイートすること」を「両方」やらないといけないのが「Twitter実況」のつらいところです。
実況の際、個人的に意識しているテクニックをいくつか挙げておきます。
スライド中のキーワードを、トークで補い文章化する
だいたいのセッションは「スライド」と「トーク」から成り立っています。このうち、スライドには「重要なキーワード」や「分量の多い参考情報」などが抜き出され、文脈や詳細をトークで補う、というスタイルが一般的です。
そのため、ツイッターで実況する際はこの2つの情報をうまく混ぜないと「単にスライドを書き写す人(たいてい後で公開される)」「ただトークを書記する人(要点がまとまっていないない)」のようになってしまいます。
自分が実況をする際は、スライドを見て「キーワード」を把握しつつ、その意味が文章として伝わるようにトークの内容をまとめる、という書き方をすることが多いです。この書き方だと、要点を抑えた短い文章に再構成できることが多いです。
ツイートごとに話をまとめる
Twitterでは各ツイートが独立して人の目に触れる可能性があります。一方で、発表は前から順に流れがあり、スライド間で話が続くことがよくあります。
このため、スライドの区切りにはこだわらず「ひとつの題材や主張」ごとに話を再構成すると、読みやすいツイートになる場合が多いです。
それでも長くなりそうであれば「例示を別ツイートに分ける」「詳細をある程度省く」「短く言い換える」「略称を使う」などで短くしていくと、なんとか140文字に収まる…こともあります。
自分の意見・解釈は区別できるように書く
「tsudaる」という単語は「自分の主張を交えずにひたすら発表を垂れ流す」という意味ですが、勉強会の実況では自分の意見や解釈を発信することも重要だと思います。
ただし、このときに実況の中に突然自分の意見が混じると、他の人や後から見返した場合に「どれが発表内容で、どれが実況者の意見か」がわからなくなってしまいます。
このため自分の意見を混ぜる場合は、以下のように実況部分を鉤括弧でくくって区別が付くよう意識しています。
「クラス名を書かなければいろんなクラスに対して同じように振る舞うのでruby-sh」 これはちょっと怖いなー、RGBのマッチにHSLが渡ってきてdeconstructすると3要素arrayだからマッチしちゃう、とかはバグの温床になりそう… #rubykaigi #rubykaigiA
— 黒曜@デレ7thナゴド両日現地 (@kokuyouwind) April 18, 2019
また1ツイートまるまる自分の意見の場合は、「なるほど」「とのことだけど」「じゃないかなぁ」「だと思うな」などの言葉を交えることで、主観的な意見であると伝わるようにしています。
🤔 気になっていること
タイムラインの流速
勉強会ではひたすら実況していることが多いのですが、普段のツイート量とあまりに違うため、フォロワーのタイムラインを埋めていないかはちょっと気になるところです。
場合によっては実況用にアカウントを分けても良いのかもしれません。
また勉強会ハッシュタグの流速も、他に活発な人がいないと一人で埋める感じになって申し訳なくなることがあります。
逆に実況者が多すぎると同じ話が何度も流れてくることになるため、うまい実況が他にあるときは感想メインで呟くようにすることもあります。
後から遡るのが大変
Twilogを使ってさかのぼったり、Togetterにまとめられたのを見たりすることもできますが、やはり後から確認しようとおもうと検索性が悪いです。
これについてはアイドルマスター Advent Calendar 2019で書いたセトリを見ながら感想を書けるサービスを作りたかった話とつながる部分があり、もしかしてセッションに紐づけて実況できる & セッションごとに見返したり、イベント通したレポートが見たりできるサービスがあれば解決するのでは…? と思って色々考えています。
勉強会もカンファレンスもライブイベントだからね。何もおかしくないですね。
🎅 まとめ
勉強会の実況について、つらつらと書いてみました。
来年もNGK2020S・Burikaigi2020・RubyKaigi 2020などに出没してはTwitter実況しまくる構えですので、みなさま何卒よろしくおねがいします。
それでは、良いお年を!
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*1:単に発言をまとめるだけではなく自分の意見を混ぜたりするので、厳密にはtsudaるとはちょっと違いますが。あと、もはや死語かもしれません…