SageMaker Code Editorの紹介

はじめに

こんにちは。弥生R&D室のsiidaです。R&D室ではSageMakerを使用して機械学習 (ML) のプロジェクトを進めています。SageMakerはMLのための様々な機能が搭載されたサービスであり、データ分析からモデル訓練、ひいてはワークフローの構築まで、SageMakerの中で完結させることができます。

SageMakerは元々JupyterLabのIDEを備えていましたが、こちらはNotebookの実行に最適化されたIDEであるため、データ分析であればともかくモデリングやMLシステムの構築には不向きな点がありました。

そこでCode Editorの出番です。こちらはVSCodeを元に作られたIDEで、事実上ブラウザで動作するVSCodeとして扱うことができます。ターミナルもVSCode同様の扱いとなっているため、あえてターミナルを全画面に表示することでiTermのようなローカルのターミナルと同じように操作することもできます。Vim派のユーザーにもおすすめなツールです。

本日はこのCode Editorの使い方を紹介します。

Code Editorの使い方

02_studio

まずはSageMaker Studioを立ち上げます。Studioの立ち上げ方は、こちらの記事をご覧ください。その後、画面左上の"Applications"から"Code Editor"を選択します。

03_codeeditor

画面右上の"Create Code Editor Space"を選択します。

04_create_space

適当な名前(ここでは"codeeditor-test")を入力し、"Create Space"を押します。

05_run_space

しばらく待つと、スペースが作成されます。その後"Instance", "Image", "Storage"などの設定を確認し、"Run Space"を押します。

今回はデフォルトのままで実行しましたが、各種設定を変更することで、より高性能なインスタンスでCode Editorを使用できます。GPUインスタンスを選択することもできるため、Code EditorからLLMを実行することも可能です。

06_open_codeeditor

しばらく待つとインスタンスが立ち上がるため、"Open Code Editor"を押します。

なお、高性能なGPUインスタンスなどは人気が高いため、割り当てに失敗することもあります。アドホックな対処法としては、失敗しても何度も"Run Space"を実行し続けることで、いずれ割り当てられることを狙うというものがあります。かなり乱暴なやり方ですが。。。

07_top

Code Editorが立ち上がると、あとはVS Codeと同様に扱うことができます。お好きなように環境構築しながら作業にお使いいただけます。

ちなみに、私が作業をする場合には大体次の項目を設定します。

  • "Clone Git Repository"でCode Editor上にリポジトリをクローン(2回目立ち上げ以降は"Open Directory"でローカルリポジトリにアクセス)
  • Themeをダークテーマに設定(画面左下の歯車アイコンから設定可能)
  • ターミナルを起動(画面左上の三本線アイコンから選択)

そのほか、Code Editorの詳細な使い方については、AWSの提供するユーザーガイドをご覧ください。

※終了する際には、Studioの管理画面から"Stop Space"を押してスペースを停止してください。

まとめ

  • Code EditorはSageMakerが提供する、ブラウザ上で動くVS CodeライクなIDEです。
  • Code Editorを使用するには、まずSageMakerドメインが必要です。
  • ドメイン作成後 "Applications and IDEs" から "Studio" を選択し、作成したドメインを指定してSageMaker Studioを起動します。
  • SageMaker Studioでは "Applications" から "Code Editor" を選択し、スペースを作成することでCode Editorに接続できます。

本記事は下記の記事と同じ内容です。 アクセス解析を目的としてマルチポストしています。

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