この記事は弥生 Advent Calendar 2025の22日目の記事です。
はじめに
こんにちは、今年弥生株式会社に新卒として入社いたしました、氏家と申します。
9月に次世代給与に配属され、現在までチームの方たちにご指導していただきながら日々、業務に取り組んでいます。
そんな中で、新卒の私は分からないことが多く質問をすることや進捗を報告することなどが多くあります。
ただそんなとき、頭の中には「今話しかけるのは迷惑なのではないか」「怒られるのではないか」という不安がどうしても湧いてきます。
もちろん今私のいるチームの方は理不尽に怒るような方はいませんし、とても優しく色々なことを教えてくださります。
それでも質問するときなどは不安があり、話しかけることのハードルは高く感じてしまいます。
そんな時に、メンターの方に「分報」というものを勧めて頂いて実際にこの3か月使ってみたところ、様々な利点があったので今回はそれらを皆さんにご紹介したいと思います。
そもそも分報とは?
まずそもそも分報って何なのかわからない方もいらっしゃると思いますので説明します。
分報とはチャットツールを用いて、自分専用のチャンネルで「今やっていること」や「困っていること」をつぶやくプラクティスのことです。
例えばSlackなどで、「今こんなタスクをやっている」、「こんな方法でやってるけどうまくいかない...」などといった業務中に思ったことなどを書くことで自己開示を行っていきます。
一般的には分報を使うことで
- 他の人の状況を知れる
- リモートでも気軽な会話ができる
などのメリットがあるといわれています。
実際にどう使ったのか
分報がどんなものなのかわかったところで次に実際に私がどんなふうに分報を使っていたのかお話します。
私は実際に分報を始める際に意識したことは一言で言ってしまうと、
「ひたすら考えたこと、やったことを書きまくる」
ということです。
もう少し詳しく書きます。
分報にはタスクの完了までの過程やミーティングで聞いている話の自分なりの理解を書いていました。
具体的には以下の7点
- 今どんなタスクをしているのか
- どんなふうに取り組んでるのか
- どんな問題が出たのか
- どうやって解決したのか
- どんな結果になったか
- 取り組んだ活動に対してどんな考えを持っているのか
- どんな理解をしているのか
を区切りのいいところで書いて投稿していました。
こう書いてみると少しハードルが高いように感じるかもしれませんが、実際に私が使う際には「社内Twitter」くらいの気軽さで使っていますのでこの記事を読んでいる方も思っているよりも気軽に投稿してみたほうがいいかもしれません。
実際に分報を使ってみてあったこと
困っているときに向こうから助けてもらえた
チームに参加して1か月も経ってない頃、開発環境の構築をしていたのですが、手順書通りに進めることができず、どうしたらいいのかもわからず保留にして分報に記入してほかの作業に進むことがありました。
ですがそんな時に分報を見ていた方が助けてくださり、結果的にはその方のおかげで解決することができました。

手戻りを事前に防げた
とある実装タスクに取り組んでいた際にどんな方法で取り組んでるのかを細かく分報に書いていました。その時私は特に問題なく進めている認識でしたが実際には、ほかの実装との一貫性が持てていませんでした。それに気づいたチームの方が分報でその認識の間違いを指摘して下さり、事前に手戻りを防ぐことができました。

個人的に感じたメリット
実際に分報を使ってみて感じたメリットをまとめました。
新卒が自分から話かけに行く心理的に高いコストを削減できた
個人的に感じる一番大きいメリットはこれです。
やはり新卒である私からすると、仕事の細かい疑問や報告をする際には何か間違えていないかなど、様々な不安がよぎり、かなりの勇気が必要です。
ですが、この分報を取り入れることでチームの方が話しかけに行くことなく私の進捗などを確認できるので話すことなく疑問を解消することもできました。
様々な知見を貯める事ができた
これは分報を使い始めて時間が経過して気づいたメリットです。
これまで日々分報を活用しながら仕事を進めていく中で、新しく教えていただいた仕事の手順を備忘録として記載したり、疑問としてつぶやいたことに対する新たな知見をチームの他の方から教えて頂いたりすることが度々ありました。
そうしたことが積み重なり、結果的に分報が一つの有用な情報ソースとして使えるようになりました。
自分の考え方や仕事の仕方など細かいところを高いコストを払わずに理解してもらえる
普通自身の考え方や仕事の仕方などは日々の業務の中で丁寧に説明が必要だったり、何かしらの資料にまとめたりなど高いコストが必要になりますが、分報で細かに書き連ねていくことで結果的にそれを読む人に対しての説明のコストをなくすことが出ました。
チーム全体チャットでいうほどでもないちょっとした事の確認ができる
今やっているタスクのちょっとした疑問点だったり、改めての確認などわざわざその業務に関係ない人に通知が行ってしまうチャンネルなどにメッセージを送ることは少し気が引けることがありますが、分報でなら主な利用者は1人なので気軽に確認することができ、かつ誰からでも見る事ができるところにやり取りを残すことができます。
他の人からすると、進捗管理が容易で助言が簡単に行える
これは実際にチームの方が私がどんなタスクをどうやってどこまで進めているのかを書くことによって、そのタスクを管理やレビューする人にとって意図通りに進めているのかを簡単に確認できて助かっていると言っていただけました。
また上記のメリットに付随してですが、ほかの人の分報を確認することでその人の現在の状況を知ることができるので、新卒からすると話しかけやすいタイミングがわかりやすくなります。
まとめ
今回は、私自身が新卒として入社してから実際に使ってみた「分報」について、その使い方や感じたメリットをご紹介しました。
分報を使う前は、質問や進捗報告をするだけでも不安が先に立ち、「話しかける」という行為自体が大きなハードルになっていました。しかし分報を取り入れたことで、そのハードルは大きく下がり、自分の考えや状況を無理なくチームに共有できるようになったと感じています。
また、分報は単なる進捗報告の場ではなく、自分の思考の整理や備忘録としても役立ち、結果としてチームの方々にも状況を理解してもらいやすくなるという、双方にとってメリットのある仕組みでした。
特に新卒やチームに加わったばかりの方にとっては、「うまく話さなければ」「迷惑をかけてはいけない」と考えすぎてしまう場面も多いと思います。そうした不安を抱えている方こそ、まずは気軽に分報を始めてみると、思っている以上に助けられる場面があるのではないでしょうか。
この記事が、分報に興味を持っている方や、コミュニケーションに悩んでいる方の参考になれば幸いです。
参考情報
- 分報で各自の作業を可視化して皆で協力し合う - ハピネスチームビルディング[5]|小島優介
- Craftsman Software | Slackで簡単に「日報」ならぬ「分報」をチームで実現する3ステップ 〜Problemが10分で解決するチャットを作ろう〜



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