夏ですね。デザイナーのとりみずのです。
北海道の道東を旅行で訪ねてから、毎日北海道のことを考え、最推しが北海道になりつつあるこの頃です。
Misoca社として、7月にはじめてデザイナーインターンの受け入れを実施したので、今回はその取り組みについて紹介します。
インターンプログラムを考える
会社としても、インターンに来られる方も、得るものがある3日間にしたかったので、それが実現できるプログラムを検討しました。
他社のインターン事例を調査したり社内で相談を重ね、最終的には、下記のプログラムで受け入れを実施しました。
- 期間:3日間
- 場所:名古屋本社
- 担当:デザイナーのメンターが1名サポート
- 内容:サービスを触り、業務上実際にある課題の改善にひとつ取り組む
▼参考にさせてもらった他社のデザイナーインターン事例
https://jobs.freee.co.jp/recruitblog/aboutus/freee_internship_ux/ https://internship.cookpad.com/2019/summer/#tenday-sixday https://cybozu.co.jp/company/job/recruitment/intern/summer2019/
インターン実施
いよいよインターン受け入れの開始です。
初日にインターンの方が来たときに、3日間という限られた時間の使い方の意識をしてもらいたかったので、まず最初にインターンプログラムのスケジュールを共有しました。
ざっとこんな感じです。
## 1日目 午前:オリエンテーション -会社の紹介 - 過去事前に実施されていればスキップ - PCセットアップ - デザイナーの業務内容の共有 - Misocaのサービスの概要について説明する - インターンでの互いのゴールの意識合わせ - 本人が何を得たいかにより、実務内容やメンタリングを考慮する 午後:サービス開発実習 - Misocaを触ってみて気づきをあげる - 課題1個選んでもらう。もしくは自分で見つけてもらって取り組む - 成果発表のタイミングを相談し、カレンダーにいれる(デザインチーム+任意で人事やその他メンバー) ## 2日目 - デザイナー朝会に参加 - リモートのデザイナーとの交流 - 何時に検討案を共有できそうか相談 - レビュー依頼方法についての説明とポイントの共有 - 中間共有:レビューを体験してもらう ## 3日目 - レビュー反映 - 発表内容をまとめ - 発表内容まとめの確認 - 成果発表 - 過去のデザインの紹介と意図を共有 - インターンの振り返り - KPT - 最初にたてたゴールのふりかえり - 感想をもらう
オリエンテーション
1日目に実践してみて特によかったことが、2つあります。
①インターンでの互いのゴールの意識合わせ
インターン受け入れで何を期待しているか話した結果、「デザインの意図や意思の言語化のスキルアップしたい」という言葉を引き出すことができました。 さらにそこから、3日後にどうなっていれば成功と言えるのか?を続けて話し合いました。
「学校でエンジニアと一緒に何かを作る時に、伝えたものと成果物にギャップがある時がある」というエピソードを聞けたので、このインターンを終えた後はそれが解消されるよう「次に学校のチーム何かをつくるとき、認識齟齬がなくなることで、つくるスピードやクオリティがあがる」をゴールイメージとしました。
ゴールの意識合わせをしたことにより、メンターとして、「何を意識して伝えるべきか」「何にトライしてもらうか」が明確になり、私自身、3日間でやるべきことがクリアになりました。
▼参考:こばかなさんのコーチングツイート
https://twitter.com/kobaka7/status/1130266794755624961
(ゴールを明確化するのにとても役立ちました!ありがとうございます)
②サービスを触ってもらい気づきをあげる
こちらに関しては、2つの狙いで実践してもらいました。
ひとつめはドメイン理解度をあげてもらうこと。ふたつめは、プロダクトに愛着を持って考えてもらうことです。
3日間という短い期間ですが、少しでもサービスやユーザーのことを知ってもらってデザインするとしないでは大違いのプロセスになっていたと思います。
サービスに触れてもらう中で、質問が何度も出たり、気づきもまとめてもらえたので、ドメイン理解とプロダクト愛につながっているように感じました。
サービス開発実習
オリエンが終わった後はいよいよサービス開発実習です。
サービスを触って得た気づきの中から、もしくはデザイナー陣があらかじめピックアップしていた課題の中から、取り組む課題をひとつ決め、UI改善の検討を進めてもらいました。
Misocaでは、なんのためにやるのか?を明確にするために、「インセプションデッキを書く」というレームワークを採用しています。
UI改善の第一歩として、インセプションデッキを書くことにもトライしてもらいました。
レビュー
改善案がある程度固まってきたら、次はデザインレビューの体験です。
レビューは、視野を広げたり、他者を巻き込んでプロトタイプの精度を高めたり、意思決定判断材料のための手段のひとつとして活用できるものなので、インターンの方には今度どんどんレビューにチャレンジしていってもらいたい気持ちを込めて、自分が意識しているポイントを共有しました。
共有したレビューのポイント
- レビューは対人でなく対アイデアに対してされる
- レビューを依頼する時は、相手がその情報だけで理解できる言葉を意識して書く
- 目的や前提も、見てもらいたいアイデアと合わせて伝える
- 相手のレビュー意見全てを受け入れるのではなく、あくまでいち意見として自分の中で噛み砕いて捉える
レビューを経験する前はかなり緊張していたようでしたが、実際に一度デザインチームでデザインレビューを経験してからは、「自分では気づかなかったものもあって参考になったので、レビューしてもらってよかった!」とレビューへの苦手意識が緩和されているように感じたので、インターン受け入れで実施できてよかったです。
成果発表
レビュー後はレビューを踏まえてUI改善のプロトタイプのブラッシュアップを進めてもらい、最終日の午後に、成果発表を実施しました。
ここでもレビューと同様、何に取り組んでいるか前提を知らないメンバーに対しても理解できるように一連の流れからの実際に考えた検討案の成果発表を意識してもらい、4人のメンバーを前に発表してもらいました。
10分ほどの発表でしたが、横で見ていて、デザイン意図が言語化して伝えられているように感じたのと、メンバーからの質疑応答にも答えられていて、「この部分、すぐに取り入れてもいいね」という声も出たので、いい成果発表の時間になりました。
ふりかえり
サービス開発実習が終わってからは、インターン3日間の振り返りをKPTで、最初に立てたゴールについての振り返りを対面で、実施しました。
▼KPTでの振り返り
▼ゴールに対してのふりかえり
ふりかえり時に、「学校で次にメンバーと何かを作る時、認識齟齬がなくなってつくるスピードやクオリティがあがりそうですか?」と尋ねたのですが、「はい!今回実際に経験したことを取り入れてやってみます!」との言葉をいただけたので、きっと身になったはず…!
まとめ
インターン終了後は、実施内容をまとめたり、受け入れを他のメンターでもできるようドキュメント化共有してしくみを整えたり、発信用にこうしてブログにまとめたりと、Misocaとしても今後会社新卒の方を受け入れられるような土台づくりの一歩の成果が得ることができたのではないかなぁと思っています。
ご協力いただいた社内のみなさん、インターンに来てくれたFさん、ありがとうございました。
私自身はじめてのインターン受け入れで緊張などもありましたが、最後にインターン楽しかったです!」という言葉頂けたのが、個人的にとても嬉しかったです。
採用
引き続きMisocaでは、一緒に働いてくれるデザイナーを募集しています!