こんにちは、@mugi_unoです。4歳の娘にトランプの神経衰弱で勝てません。
新機能をリリースしました 🎉
さて、先日Misocaに新しい機能がリリースされました。
国税庁のサイトで、法人の基本3情報(名称・所在地・法人番号)というものが公開されており*1、そのデータをもとに文書の送付先などを自動入力できるという機能です。
合宿成果からのリリース
この機能は、7月に行われた開発合宿*2での成果物がベースになっています。 今回は、合宿終了後からリリースまでどういった作業をMisoca内で行ったのかを中心にご紹介します。
合宿で作ったもの
Misocaでは以前から国税庁のデータを取得し保持していたものの、有効活用できていない状態になっていました。
そこで、私のいた合宿のチームでは「これ使ってなんかやってみよう!」というのをテーマに取り組みました。
(合宿時のチームメンバーです。Team 神)
というわけで、以下を作ってみることにしました。
- 請求書を作るときに、法人情報から検索して入力補完できるようにする。
- 曖昧な入力でも検索結果がヒットするようにする。
3日間で概ね形になり、請求書だけではなく、見積書や納品書でも使えるようなプロトタイプが完成しました。
技術的には
- 検索 / ElasticSearch
- フロントエンド / Vue.js
を使っています。
リリース!...はまだ厳しい!
合宿最後の成果発表でもわりと評判がよかったので、このままプロダクトにリリースしよう!!
...と言いたいところですが、現実はそう甘くなく、ガッと作ったので色々と課題が残った状態でした。
さすがにこのまま使っていただくわけにはいかないので、プロジェクトとして、ちゃんとしたリリースに向けて動き出したくなりました。
リリースに向けてやったこと
ロードマップ会議で提案
Misocaでは週に一度、何を優先して着手していくかを整理するための、ロードマップ会議*3と言われる場があります。
これは誰でも参加でき、提案も自由にできます。
ということで、「合宿で作ったやつがいい感じなので、せっかくなのでブラッシュアップしてリリースしましょう!」と提案し、リリースに向けて動き出すことになりました。
(実際の提案時の内容)
インセプションデッキをつくる&タスクの洗い出し
まずはメンバーの認識を揃えるため、インセプションデッキを書きます。
- なんのためにやるのか?
- どのぐらい期間をかけるのか?
- リスクはなんだろう?
といったことをここで話し、必要となるタスクの洗い出しも行いました。
結果的には、ロードマップ会議で提案した時点では「数日程度でいけるでしょ〜」と思っていたのですが、実際にはやることがもう少し多く、1週間〜2週間程度は必要になりそうなことがわかりました。
UIの見直し
合宿では、とにかく機能が使えること自体を優先したため、UIには力を入れていませんでした。 改めて、複数人で「より使いやすくするにはどうしたらいいだろう?」という話をして、見た目の修正を行いました。
たとえば、以下のような変更を加えています。
検索導線
Before
- 導線が常に見えていると、使わない人からするとノイズになる
After
- 使いたいときにのみ現れるようにする
検索入力・検索結果の表示
Before
- 「法人情報から検索」だと、データの出元がわからなくて使う時に不安になる
- 会社名や都道府県など、何を使って検索できるのかがわからない
After
- タイトルの変更、補足メッセージやリンクを追加する
検索結果から文書への反映
Before
- 選択した法人情報が文書のどこに適用されるのかがわからない
- 一部だけ編集する必要があることも多そう
After (新規に追加)
- 文書へ適用する前にダイアログ上で確認を挟み、そこで編集もできるようにする
バックエンド側の修正
UIだけではなく、バックエンド側も見直しました。
蓄積している法人情報はおおよそ500万件存在し、すでに利用されていないデータも混ざっている状態です。
色々整理すると、以下のような手直しが必要でした。
- 不要なデータがElasticSearchにインデックスされないようにする
- パフォーマンスが出るか確認し、適宜チューニングする
- 都道府県名で柔軟に絞りこめるようにする (
東京都
/東京
などで絞り込む) - どういったフローでElasticSearchのIndexを最新化していくか考える
泥臭い作業も必要になりましたが、コツコツと1つずつ潰していきます。
加えて、今後のメンテナンスのために、書けていなかったspecも一通り書き足しました。
リリース 🎉
他にも細々した修正に加え、ヘルプなども最新化し、無事に新機能としてリリースされました。期間的には「やるぞ!」と決めてからはおおむね1週間強程度で大半の作業をやりました。なかなかのスピード感ですね。
まとめ
開発合宿の成果が実際にリリースされて嬉しい限りです。
これを繰り返していって合宿の価値を上げていって、最後はハワイでの開発バケーションを目指したいと思います!!
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