みんなのコンピュータサイエンス読書会を完走しました

2週連続でこんにちは、弥生のMisoca開発チームの黒曜(@kokuyouwind)です。

前回記事のはてブがやたら伸びていて、なんでかと思ったら@mugi_unoのツイートがバズっていました。

これがインフルエンサーか…!

📕 みんなのコンピュータサイエンス読書会

以前の記事で書きましたが、Misoca開発チームでは有志で集まりみんなのコンピュータサイエンスの読書会を開催していました。

tech.misoca.jp

みんなのコンピュータサイエンス

みんなのコンピュータサイエンス

こちらの読書会ですが、2020年8月28日を持って無事完走しました!🎉🎉🎉

参加者の皆さん、お疲れさまでした!!!

⏱ 読了にかかった時間

初回が2019年12月6日だったため、9ヶ月ほどかけて読み切ったことになります。

週に1回の予定でしたが、休みだったり参加者の都合が合わなかったりといった理由で中止になる週も多かったため、実際には月2回ほどの実施だったと思います。少し多めに見積もっても20回20時間程度で読みきった計算になりますね。

本の厚さから考えると、かなり時間をかけたほうだと思います。とはいえアルゴリズムや計算量の式をきちんと追いかけたり、実践と結びつけた議論を行ったりなど丁寧に読み解いたため、まぁ妥当な期間ではないでしょうか。

なにはともあれ、長期に渡る読書会をきちんと完走できて安心しました。

💬 参加者の感想

f:id:kokuyouwind:20200903114924p:plain:w40 @suer

本については一貫してできるだけコンピュータサイエンス初学者にとっつきやすい説明がされていたと思います。 日々の開発で何気なく扱っている各種事項にこういう背景があるのか、というのが概観できました。

この本単体ではコンピュータサイエンスの学習としては足りないですが、 この本から興味のある分野をピックアップして他の書籍をあたるなどして深堀りしていくとよさそうです。

勉強会の形式については読んだあとに議論する形式だったので、議論の中で本には書かれていない 発展的な内容に言及されることもあっておもしろかったですね。 特にDBのインデックスをどうつければいいのかという話はこの本には書かれていなかったですが、 自社プロダクトに絡めてそのあたりの話ができたのでとても理解が進みました。


f:id:kokuyouwind:20200903131027p:plain:w40 @thara

コンピュータサイエンスの全体像を概観できる、「みんなの」という修飾に見合うレベル感だった。 検索用に英語の単語も併記されているのが丁寧で、この本を出発点に興味ある分野を掘り下げやすくなっているのが良い。 反面、すでにコンピュータサイエンスを修めている人に取っては物足りなさを感じたかもしれない。

単なる輪読会で終始せずに、議論したり、時にはコード書いたりしたのが良かった。 簡単な数式の読みを勘違いして意味がわからなかったのをその場で気軽に質問したが、これも心理的安全性のなせる技だなぁと実感した。


f:id:kokuyouwind:20200903131329p:plain:w40 @RKTM

あんまり参加できなかったが、本の記述以外のことも持ち寄って話せるのは、独学ではできない価値のある体験でした。

広く、程よく深い(程よく浅い)という内容で、良い復習になりました。


f:id:kokuyouwind:20200903131456p:plain:w40 @mizukmb

学生の頃に勉強した内容を復習するような、コンピューターサイエンスについて広くわかりやすく解説された本でした。

輪読会についても、この本には書かれてなかった技術や歴史などについて参加者同士で議論することができ、個人的にとても実りのある会になりました。


f:id:kokuyouwind:20200903131600j:plain:w40 @KawamataRyo

コンピューターサイエンスの基礎知識ゼロの状態で輪読会に参加していたのですが、毎回難解なトピック(自分には)を、皆でmiroを使った図示やサンプルコードを用い噛み砕いて説明してくれたので大分理解が進みました。 この輪読会という形式でなければ、自分は読了することは出来なかったと思います。

本書の狙い通りコンピューターサイエンスの全体像を把握したことで、より詳細なトピックに興味を持ちました。 今後は個別のトピックについて自分なりに勉強していこうと思います!!


f:id:kokuyouwind:20190930142248p:plain:w40 @kokuyouwind

「自分が読みたいから」という理由大半で始めた読書会でしたが、蓋を開けてみると単に輪読するだけではなく深堀りした議論を行うことができ、ひとりで読むよりも多くの収穫を得ることができました。 狙いのひとつであったコンピュータサイエンス知識のベースラインを揃えるという点でも、平易ながら広い範囲を抑えた書籍でちょうどよい題材だったと思います。

またリモートワークでコミュニケーションが薄くなりがちな状況において、こうした読書会はコミュニケーションの場としても機能するという気付きがありました。 知識をインプットするだけではなくコミュニケーションを増やすという目的も兼ねて、今後はまた別の本を題材に読書会を開催していきたいと思います。

あらためて、皆さんご参加ありがとうございました!!!

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