こんにちは、かとあず(@kato_az)です。弥生でQAエンジニアをしています。
5月10~11日に開催された、Scrum Fest Niigata 2024 に現地新潟で参加しました。
前回、参加したセッションでの学びを書きました。 tech-blog.yayoi-kk.co.jp 今回は、発表にチャレンジについてです。
プロポーザル書いてみた!
書いてみないことには始まらない
私がスクラムフェスの存在を知ったのは、1年前2023年のScrum Fest Osaka 2023です。
弥生でスクラムマスターをやっている たろけん がプロポーザルを書くと発言したのが、一番はじめです。
この話をきいたとき、実は「スクラムフェス」も「プロポーザル」も何かわからないまま「がんばって」と言っていました。
その後、プロポーザルが「三河トラック」で採択されて発表をするということで、応援を兼ねて参加をしてみることにしました。
Scrum Fest Osaka 2023 たろけん 発表資料
speakerdeck.com
Scrum Fest Osaka 2023 たろけん 発表Youtubeアーカイブ
スクラムを通じてアジャイル開発の良さに気づいたPMのはなし ~だが、情熱はある~ - YouTube
Scrum Fest Osaka 2023では同時並行でたくさんの発表がありました。
地名のトラック名が何を意味しているのかすら解っていない状態で参加していましたが、みんな楽しそうだし、私もこの仲間になっていきたいなと感じました。
Scrum Fest Osaka 2023から半年ほどが過ぎ、私は2023年の年末にJaSST'23Tokai 2ndでLTをしました。
LT前に告知ブログ書きました。⇒ JaSST'23 2nd TokaiでLT登壇します - 弥生開発者ブログ
LTを聞いていただいた方からスクラムフェスでも話してみたらどうかというお話しをいただき、自分でもチャレンジできるかもしれないと、2024年2月に開催されたWomen in Agileにプロポーザルを出してみました。
これが私のはじめてのプロポーザル作成でした。
Women in Agileの次の週に2024年にQAに関するイベントに現地参加しました。
イベントの場でScrum Fest Niigata 2024はQAに関する内容が多いイベントだからQAエンジニアにプロポーザルを書いてほしいと思っているというお話しを伺いました。
そこで、Scrum Fest Niigata 2024に向けてプロポーザルを書いてみることにしました。
スクラムフェスを知ってから1年の間に、私は2回プロポーザルを出しました。
書いても始まらなかった
はじめてプロポーザルを書いたのは、2024年2月に開催されたWomen in Agile。
「書き始めたらきっとどうにかなるだろう」と思ってプロポーザル投稿画面を開いたのですが、「どの項目に何を書くの?というかどうすればいいの?」という状態になってしまいました。完全なる事前調査不足。
過去のプロポーザルをいくつか見ましたが、「決まり」のようなものはないように見えてしまいます。
話せる内容についての経験がこれから増えることはないので、テーマはある程度決まっています。ひとまず、項目を埋めてみましょう。
なんだか物足りないような、いいたいことが言えていないような気がしますが、下書きで熟成させても発酵してよい味を出すようにも思えないので、そのまま確定をしました。
2回目は、2024年5月に開催されたScrum Fest Niigata 2024に向けての作成です。
初回の経験でプロポーザルが自力で書けないことはなんとなく気づいています。
それでも書いてみないことには指摘をもらうこともできません。さっそく「QAエンジニアがスクラムマスターを兼任したこと」をテーマに書き始めてみました。
やっぱり「どの項目に何を書くの?」から抜け出せません。
レビューしていただいた
Women in Agileのプロポーザルは「書きっぱなし」のまま投稿して終わってしまいましたが、もう一歩どうにかしたい気持ちになってきました。
何の前触れもなく たろけん に「プロポーザル書いてみた」とリンクを送ってみたところ「こんな話を入れたらよさそう」というアドバイスをもらったり、Women in Agileを通して知り合った人と一緒に構成を練り直したりしました。
自分ひとりでは、項目を埋めることだけで終わってしまいましたが、レビューをしてもらうことで少しずつ書き方に対する理解が進んできました。
「無名の人が何も書いていないとどんな発表になるのかわからないから採択のしようがない。出し惜しみせず全部書く。」というのは非常に納得感のあるアドバイスでした。
「ネタバレになったり、当日プロポーザルをなぞっただけの発表だと面白みがないのでは?」と思ったりしましたが、それはプロポーザルをしっかり書けるようになってからの段階です。
あせらず一つずつステップを登っていくことにします。
結果的に、Women in Agileに続きScrum Fest Niigata 2024でもプロポーザルは採択に至りませんでした。
「例えば、常夏の国でダウンコートは売れない。どんなに質のよいプロポーザルだったとしても、採択されるかどうかはその時次第。だから採択に至らなくても落ち込む必要はない。」と言ってもらいましたが、常夏の国でも極寒の国でも、"ボロ雑巾"は売れ残ります。
私のプロポーザルは、今回のテーマに合わなかったのではなく、他の人に伝えるべき経験ができていなかったり、伝えたいことがうまく書けなかったりしています。
採択された発表について、プロポーザルの内容と発表や発表資料を見比べてみました。
どれも聞く前に内容の方向性がわかりますが、事前の情報をなぞっただけの発表というわけでもありません。プロポーザルで詳しく聞いてみたいと思うことが発表で具体化されていて、聞いてよかったと感じる発表でした。
チャンスが巡ってきた!
ありがたい、初心者枠
Scrum Fest Niigata 2024でもプロポーザルは採択に至らなかったので、現地参加者として思いっきり楽しもうと思っていたところ、「Scrum Fest Niigata 2024のWomen in Agileセッションでお話ししませんか?」と声をかけていただきました。
発表は10分。
20分や45分の1セッションは発表経験がないのでどうやって話を組み立てたらよいか難しく感じていましたが、10分であればチャレンジが出来そうです。
私はスクラムチームのQAでの経験で仕事の取組みが変わってきたことを話すことにしました。
tech-blog.yayoi-kk.co.jp
張り切ってプロポーザル風にまとめてレビューをしていただきました。
「10分の発表にしてはボリュームが多い」「言いたいことが散らばっていてつながりがない」といったレビュー指摘をうけ、大幅に修正をしながら準備を進めました。
悪いところだけではなく、「こういうことが言いたい?とするとこの辺を膨らませるとよさそう」と言ったアドバイスも大変役に立ちました。
私はLTをする中で「発表資料を作るときに最初からパワーポイント等の資料作成ツールを開かない。まずは準備をする。」というのを経験から学んでいます。
今回、発表の準備をするにあたり「プロポーザルを書くからと言って最初からプロポーザル投稿画面を開くのではない。まずは準備をする。」ということを学びました。
いざ発表
弥生が主催するもくテクでは、現地で発表経験がありますが、これはいわばホーム。
知っているメンバーが多く参加されていて、温かい雰囲気を作ってくれている場での発表です。
質疑で詰まっても他のメンバーがフォローしてくれることもたくさんあります。
今回、Scrum Fest Niigata 2024の発表は、知らない場所で初めてお会いする人が多い場所での発表です。
Scrum Festは初参加の人にもやさしくて、決してアウェイな雰囲気というわけではないですが、「この人は何者なんだろう?」と思われているような気になります。
準備した内容を超えることはできませんが、準備した分はしっかりできたと思います。
Scrum Fest Niigata 2024 発表資料
speakerdeck.com
Scrum Fest Niigata 2024 発表Youtubeアーカイブ
Women in Agile 「New Voices」 : 新たな声、新たな視点 - スピーカー未経験の女性たちが語るアジャイル - YouTube
現地で発表して気づいたのは、まったく緊張しなかったということです。
活舌がよくないとか、笑顔がないとか、ふりかえることはありますが、それは緊張のせいではなく、普段からのことです。毎日のふるまいが発表にも出るのだなと気づいたので普段の生活から気をつけていかなければいけないなと思っています。
今後
初心者枠は何度も使えるチャンスではないですし、いろんな人に初登壇を経験してほしいと思っています。
私は、これから納得できるプロポーザルを書けるように、そしていつか採択していただけるように、日々の業務を通していろんなチャレンジをしていきます。
弥生では、一緒に働く仲間を募集しています。
herp.careers