こんにちは、かとあず(@kato_az)です。弥生でQAエンジニアをしています。
5月10~11日に開催された、Scrum Fest Niigata 2024 に現地新潟で参加しました。
昨年2023年には仙台と札幌で勉強会の現地参加をしています。
おなじみになりつつある、地方名サムネイル画像が撮影できてよかったです。
▼仙台遠征ブログ▼
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▼札幌遠征ブログ▼
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Day1(5月10日)
開始前
フェスの前に知り合っていた人と待ち合わせ、新潟駅前でパフェを食べました。
近況報告や参加予定のセッションの話をしつつ、いざ会場へ。
受付
"パフェ友"たちに会場まで連れて行ってもらいました。
「スクラムフェス新潟に参加したことある」という情報を聞いていたので、自分で道を調べることを放棄しました、すみません。ありがとうございます。
いざ受付して会場へ……と思ったら入場パスである、QRコードが見つからない!!どうしよう。このままだと入口で半泣きでZoom視聴することになってしまいます。
「受付完了のメールは?」「ログインできる?」と手取り足取りサポートしてもらっているところに、受付担当者が救世主として登場。
QRコードを探すことを諦め、顔パスならぬ名前パスで通過させてもらいました。ありがとうございます。
私が今後スクラムフェスへ現地参加する人へ伝えたいことは、「受付ができるアプリをインストールしておくこと」、「事前にパフェ食べながらQRコードの表示を確認すること」。この2点です。
入口でかわいい発表者Tシャツをいただき、スポンサーブースを見ながら会場へ。
ここからは参加したセッションを紹介します。
「いかにしてオンラインで知り合いを増やすか」
speakerdeck.com
「接点、つくっていこう!」と決意しました。
Day1終了後、Discordのスクラムフェス新潟2024参加者のみ閲覧できる自己紹介チャンネルに自己紹介を書きこみました。そして、2日目が終わるまで、全員の自己紹介に「わいわい」リアクションをし続けました。
「リアクションを押すだけ」なんて誰にでもできるかもしれません。それでも、今までDiscordを眺めていただけの私にとってはちょっとしたチャレンジです。
私は2日間やり遂げました。アウトカムはまだ出ていません。それでも謎の満足感でいっぱいです。
キーノート「The Boundaries of Testing / テストの境界」
「勇気をもって組織内のあらゆる境界を超えることの重要さ」を知るキーノートでした。
私は、境界を超えるのに必要なことは知識や経験だと思い込んでおり、テスターの心理的側面について向き合ってきませんでした。
「越境」するためには境界がどこにあるのか、どの程度の厚い境界の壁なのか、現状を知らなくてはいけません。
部分的には理解できたものの、私はキーノート、招待講演、基調講演を噛みしめて理解できて次に活かせそうという体験がまだできていません。
知識・経験の不足や、話を聞きながら具体化と抽象化をし続ける能力の不足を痛感しました。
ダニエルさんは、3年連続でスクラムフェス新潟のキーノートをされています。2022年、2023年と併せた三部作を視聴して理解していきたいと思います。
まずは自分の境界を越えていくところから。日々チャレンジしていきます。
Networking Party
たくさんの人とお話しさせてもらいました。お話ししてくださったみなさん、ありがとうございます。
ずうずうしく「リキュール買えますか?」と聞いてみたところ、「お店で飲めますよ」とのことでした。いつか行こう、わたご酒店。
Day2(5月11日)
「グイグイ系QAエンジニアでやっていくよ!」
とにかく「すごい」の一言。リナさんみたいな人と一緒に働きたいし、リナさんがチームにいたら信頼されたいと思う発表でした。
自分とは対極だと思っていた、「グイグイ系」。
チームがスクラム開発をするのにスクラムマスターがいないという状況になったときに「スクラムマスターやっちゃいます」と言ったのは、私史上最大に「グイグイ系」の瞬間だったなと発表を聴きながら考えていました。
メリットもデメリットも共感しました。一時的に属人化しても自分の稼働があがっても、プロジェクトを前に進めて、お客さまに価値あるプロダクトを届けたいんです。
チームの誰もが時間の制約がない状態で「時間でカバー」できるわけではありません。だからといってグイグイいけないのはもったいないなと思っています。
グイグイ系になりたいけれど、障壁のある人のサポートをする仕事をしていきたいです。
「教えて!スクラムコーチ!品質とスピードを両立させるにはどうすりゃいいの?」
品質とスピードは完全なるトレードオフではないと思っています。
それでも、機能追加を急ぐあまり品質をチェックしきれないままリリースしてしまったり、そもそも何をどうやって計測すべきなのかがわからないままプロジェクトを進めてしまっている現状を打開したいと考えて参加をしました。
このセッションは、私が今直面している悩み事を解決するヒントがたくさんありました。
リリースの基準や品質の基準があいまいなままプロジェクトを進めてしまっていたので、「スプリントをすり抜けた障害を対応するのにかかったストーリーポイント」「サービス停止に陥った時間」など、今記録を残せていない値をまとめることで、分析の第一歩から進めていきます。
最近「PBIの分割」を意識的に取り組んでいますが、ユーザーストーリーの分割方法の種類については考えていませんでした。
今は「あれもこれも」とPBIに書き込まれているものを分割しているところです。さらにPBIを分割して確実に完了できるようなサイズにしていけるように、PBIを分割する方法を学んでいきます。
また、スクラムチームとしてチームで開発を進めたいと思いながらも、並行していくつかのタスクを進めてしまっています。個人のスピードやチームのスピードをどうしていくのか、チームとしての在り方を考えていきます。
チームのアウトカムのために、自分の引き出しを増やす必要があります。インプット情報が不足していることを痛感しました。セッションでたくさんの書籍が紹介されましたので、チームが今まで以上に価値を提供できるように、書籍でインプットしていきます。
「バリュープロポジションキャンバスを使って、しごとの「もやもや」を「ほっと」にするワークショップ」
ワークショップのため、公開資料はありません。
現地にきているのだから、ひとつはワークショップに参加しようと考えていました。
私は、プロダクトのコードを書いていない自分がプロジェクトに必要な存在なのだろうか、どう行動することがプロジェクトへ価値提供につながるのかを、日々なんとなく考えていいました。「バリュープロポジションキャンバス」は初耳だけれども、自分の役割を考えなおすきっかけになるのではないかと考えて参加を決めました。
「8人限定」「事前申込制」ということで、スクラムフェスが始まる前から申し込み場所を探していました。会場についたときに参加申し込みをするボードを見つけ、迷わず名前を書き込みました。
ワークでは、私は"顧客"にビジネスチームのメンバーを想定し、彼らへの価値提供を言語化していきました。
解決したい課題をとして個人ワークで言語化しワークショップのメンバーに共有し、深堀りをしていく中で、課題が別のところにある可能性に気づいたり、相手のことをよく知らないことがわかったり、といった発見がありました。
課題がずれていると提供しているつもりの価値が役立たないばかりか、邪魔になることもあります。
2時間弱のワークショップでは、導入部分しかやってみることはできませんでしたが、新しい言葉を知ることができました。
ワークショップを通して、チームのことを考える新しい切り口を知りました。開発を進めているスクラムチームと、ビジネスチームがそれぞれに価値を高めあえるようなチーム作りを考えるきっかけができました。
「QA経験のないエンジニアリングマネージャーがQAのカジュアル面談に出て苦労していること・気づいたこと」
speakerdeck.com
会場の状態がわからない人には伝わらない表現にはなりますが、会場のガラスの外側からパソコンの充電をしながら視聴しました。
私は、QAのカジュアル面談を担当することがあります。
ログラスさんの組織体制が弥生の体制と似ていて、私自身はQAエンジニアではあるものの、採用を進めようとしているチームのことを解像度高く把握しきれていないなと痛感しました。
もちろん、残業時間やリモートワークの話など、おそらく弥生の誰が話しても同じような内容になることについてはきちんと話せます。しかし、今カジュアル面談で向かい合っている"あなた"に弥生のチームがフィットするのかどうかや、なぜ私が話をしに来たのかを明確に伝えられていません。
弥生の中のことをもっとよく知るために各チームの課題を聞き、外から見た弥生のことを知り、弥生以外の会社のことを知ることが、弥生の魅力を伝えるために必要な活動だと感じました。
「Women in Agile 「New Voices」 : 新たな声、新たな視点 - スピーカー未経験の女性たちが語るアジャイル」
私が10分の発表したセッションです。
発表に至るまでのことを含め、別の記事で書いていきます。
まとめ
すべてのセッションで学びがたくさんありました。
よりよいチーム開発ができるように、自分のこと、チームのこと、毎日少しずつ変えていきます。
そのチャレンジをスクラムフェス新潟にもっていきます。
また、複数トラック同時並行だったので参加できなかったセッションもたくさんあります。アーカイブ動画や公開資料で、全部の発表セッションを見ていきます。
おまけ
QAエンジニアになる前、私は新潟県の妙高高原赤倉温泉に住み込みでスキーインストラクターのアルバイトをしていました。
当時は千葉県に住んでいましたが、一年の1/4くらいは新潟県にいました。
そんな思い出のある新潟県でQAエンジニアとしてスクラムフェスに参加できたことは、私にとってすごく感慨深いことでした。
現地参加は、ギャザリングの場で、とても刺激的です。
また、機会をつくって遠征に行きます。次は、あなたの街へ。
弥生では一緒に働く仲間を募集しています。