こんにちは、カトです。弥生でQAエンジニアをしています。
みなさんは、1on1していますか?
1on1は、部下の成長を促したり、部下のエンゲージメントを向上することを目的として、部下と上司が1対1で継続的に話す取り組みとされています。
今回は、部下と上司に限らず、1対1で話すことを1on1と呼ぶことにします。
「シャッフル1on1」というネーミングで、チームメンバー全組み合わせで実施してみました。
なぜ、シャッフル1on1を始めたの?
まずはシャッフル1on1に取り組んだチームの構成紹介から。
私たちのチームは、9人構成です。
上段:名前 / 中段:チームでの役割 / 下段:弥生所属期間で記載しています。
このチームは、担当しているサービスが2つに分かれており、職種も異なるメンバーで構成しています。
このチームにプロダクトマネージャーがいないのは、弥生がマトリクス組織運営を採用していて、プロダクトごとのチームではないからです。
ロールがエンジニアでも、QAエンジニアでも、リーダーやサブリーダーを担当します。
継続的な1on1は、部下と上長の組み合わせで実施しています。1on1を実施する組み合わせは、以下の例のとおりです。
- サブリーダーAさんの場合
- 部下として、毎週リーダーであるカトとの1on1を実施
- 上司として、Bさん・Cさんとの1on1を実施
- メンバーBさんの場合
- 部下として、毎週1on1を実施
- 1on1の相手となる上司は、サブリーダーであるAさんとリーダーであるカトが交互
- メンバーFさんの場合
- 部下として、毎週リーダーであるカトと1on1を実施
カト自身は、上司としてサブリーダーやメンバーと1on1を実施するとともに、部下として頼りになるランニングが大好きな上司と1on1をしています。
継続的な1on1で、組織図の縦のラインの信頼関係を作っていくことができます。
しかし、組織図の横のラインや斜めのラインでは、会話をする機会がないメンバーの組み合わせがあります。
このチームでは、以下のような改善したい点がありました。
- チーム全員が集まる会での発言にお互いに遠慮をしてしまう
- 自分だけわかっていないのかもしれないと感じると、その場で発言がしにくい
- 雑談の場面で、メンバー同士で会話が広がることが少ない
- メンバー同士で確認できることを、サブリーダーやリーダーに確認してしまう
- サブリーダーやリーダーの負荷が高くなりがち
そこで、全員と話す機会をつくろうと考え、「シャッフル1on1」という名目で、メンバー全組み合わせでの1on1を実施することにしました。
どうやってシャッフル1on1をやったの?
以下を決めました。
- 日時
- 毎週水曜日、13時~13時半
- ただし、1on1の相手が不在の場合は、個別でリスケジュールする
- 毎週水曜日、13時~13時半
- 1on1の相手
- 組み合わせは事前に決定する
- 全メンバーと1on1を実施する
- ただし、通常の1on1で実施している部下⇔上司となる組み合わせは、シャッフル1on1の組み合わせから除外する
- 1on1の場所
- オンラインで実施する場合は、Zoomのブレイクアウトルームを使う
- 双方が出社する場合は、対面で実施してもよい
- 1on1のルール
- 通常の1on1と同じく、1on1の中で話したことは、他の人に話さない
- ただし、ハラスメント行為やエスカレーションをしなければならない問題があった場合は、この限りではない
- 話題は業務のことに限定しなくてよい
- 部下役、上司役は気にせず、相手を知ることを目的とする
- 通常の1on1と同じく、1on1の中で話したことは、他の人に話さない
基本的なルールだけを決めてスタートしました。
組み合わせは、表を作成しました。
当初は、メンバーの増減に簡単に対応できたり、当日組み合わせ発表するドキドキ感のようなことも考えたのですが、断念しました。
組み合わせは、同日に同じ人が複数の1on1を実施することがないように、そして、できるだけ最短の期間で終えられるように考えました。
ちなみに、手動で作成したため、2回ほど組み合わせ作成に失敗しました。気合で作りました。
全組み合わせを実施するのに、7回(=7週)必要であることがわかり、休暇や緊急対応等で1on1が実施できない組み合わせがあるかもしれないので、2回の予備会を設けました。
シャッフル1on1をやってみてどうだったの?
おおむね好評でした。
「実は1対1ではお話したことがなかった」というメンバーがお互いを知る機会になったという声や、「誰がどんな仕事をしているかを知れた」という声がありました。
最初に取り決めたルールどおり、1on1で話した詳細な内容は聞かないことにしているため、具体的な会話の内容は把握していません。
しかし、Zoomのブレイクアウトルームで30分の時間をたっぷり使って1on1していたので、きっと盛り上がったのだろうと推測しています。
シャッフル1on1をしたことで、全員が集まるチーム会の場で、遠慮することが減ったように感じます。
シャッフル1on1は、リーダーの私は「やってみよう」という声かけだけをして、実際の運用はメンバーにお任せをしました。
メンバーが「なんでやらなきゃいけないの?」「面倒くさい」と思ってしまったら成り立たない取り組みでした。メンバーそれぞれが工夫をして行動したことで、全組み合わせの1on1を実現することができました。
チームメンバーには、本当に感謝です。
シャッフル1on1の運用に関して、メンバーが検討した仕組みについては、また後日。
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