拝啓 薫風の候、みなさまスパイシーな香りを存分に感じていることと存じます。
先月2023年4月、カレー好きの、QAエンジニアによる、品質を考えるみなさまのための もくテク を開催いたしました。
こんにちは、弥生でQAエンジニアをしています、カトです。
最初に宣伝
もくテク、見逃しちゃったと言う方、大丈夫です。発表資料は惜しみなく全公開しています。
そして、さらに!来たる5月25日、YouTubeで配信をします。
弥生QAエンジニア、YouTubeデビューです。
資料をどーんと公開
カレー要素を入れながらも、品質について考えていることを伝えるという目的を忘れない資料を作成しました。
高木さんは、テスト計画
speakerdeck.com
福田さんは、チームでテスト設計・テスト実装を進めたときの気づき speakerdeck.com
志田さんは、自身の業務のふりかえり speakerdeck.com
カトはプロジェクト品質 speakerdeck.com
品質xカレーの縛りを設けることで、発表内容が重複してしまうかもしれないと心配していました。
しかし、実際に話したいテーマを確認すると、全員取り上げようとしたことが異なり、改めて、QAエンジニアはいろんな業務をしていると感じました。
今回は1人1テーマ、4人の発表でしたが、もっと他にも考えていることがありそうです。
ネタに全振りしたと見せかけて……
発表の構想段階からチームみんなで協力し、煮込んで整えていきました。
「カレー」にとらわれすぎて、「品質」の要素がなくなってしまったり伝えたいことがわからなくなってしまったりしては、本末転倒です。
最初からカレーを念頭に骨子を決めていった人もいますし、最初に話したいことを決めて骨子を作成し後からカレーのスパイスを入れていくという順序で作成したメンバーもいます。
もくテクでの発表は、人前で話すことや資料作りを経験するだけではなく、自身の考えを言語化しブラッシュアップして気づきを得る経験にもなります。
実は、発表資料は開催2週間前には影も形もない状態でした。しかし、資料作成前の構想には1~2か月かけました。
もくテクでの発表経験は、製品開発での対応とは一味ちがった経験ができ、さらに、このもくテクでの発表経験は製品開発にも活かせそうです。
Q&Aの補足
時間の都合で回答できなかったり、後日QAエンジニアで話したりしたことお伝えします。
エンジニア志望の学生です。チーム同士の横のつながりが薄いとのことでしたが、原因としてはどのようなものを考えていらっしゃいますか?また、弥生さんならではの原因等ございましたら教えて頂きたいです!お願いいたします。
弥生は、製品単独で機能を実現するデスクトップ製品を長く扱ってきました。
QAエンジニアも自分が担当する製品だけを知っていれば品質の計画や推進が実施できていました。
これが、弥生のQAエンジニアのチーム同士での連携が薄くなっていた原因です。
近年、弥生で開発しているサービスにはクラウドサービスが増えてきています。また、デスクトップ製品も含めた弥生で扱うサービスをつなげて新たなサービスを作るということが増えています。
このため、自分が担当する製品だけを知っているだけでは対応できなくなってきています。
この状況に対応していくために、QAエンジニアの横つながりの仕組みを立ち上げました。
縦串のプロジェクト(プロダクト)チームに横串でQAメンバーが各プロジェクトに入っているとのことで、自社開発だとよくあるチーム構成かなと思いますが、QA同士のつながりが薄いことで、「弥生のQAとは・・・」などの指針はどのように固めて、開発全体に浸透させていますか?
当日の発表で端折ってしまったところからの質問ですね。
弥生のQAエンジニアには、複数のロールがあります。
エンジニア採用|採用情報|弥生株式会社【公式】 より
今回もくテクで発表したメンバーは、社内でQL(クオリティリーダー)と呼ばれている、製品開発のチームメンバーの一人として活動しているメンバーです。
もう一つの役割として、製品開発チームの外で活動するPMO QAチームというチームを設けています。
こちらのPMO QAチームがチームを横断して、「弥生品質とは……」「弥生のQAエンジニアとは……」ということを取りまとめています。
PMO QAチームが決めてQL(クオリティリーダー)は方針に従って動くというだけの一方通行のやりとりではなく、QL(クオリティリーダー)が提案し、PMO QAチームが全体方針を更新するということもあります。
speakerdeck.com
開発SEからQAエンジニアになられたということで、キャリアチェンジのためにどのような努力をされましたか?
SEとQAは同じように製品開発をしている立場ではありますが、視点が違うと感じています。
QAエンジニアに関する知識面であれば、書籍やネットの情報、JSTQBのシラバスで概要をつかむことができます。QAエンジニアに興味がありましたら、ぜひご覧ください。
また、すべての職種に言えることと思いますが、知識があるだけでは現場で対応しきれません。
QAエンジニアは「自分自身で製品を作る」業務ではないため、他の人に自分やサービスの状況を伝える能力、エンジニアをはじめとする関係者の状況を把握する能力、周りの人を巻き込んでいく能力が必要になると考えています。
あとは、製品愛・チーム愛があれば、課題が見えてくるはずです。
小ネタも満載でした
発表者全員、カレーに関する小ネタを仕込みながら発表していました。
- 高木さんが着ていたTシャツ
- 福田さんのZoom背景画像、発表資料の表紙画像
- 志田さんご自宅に飾っていた写真
- カトがつけていた、にんじんイヤリング
- カトがつけていた、にんじんネックレス
伝わるのか伝わらないのかわからないくらいのネタを入れて、全力で楽しもうとするチームです。
参加後にいただいたアンケートでは「思ったよりカレーが少なかった」というご意見もありました。
現在の私たちのチームで品質をテーマに限界までカレー要素を入れたのですが、まだまだ物足りないと感じた方もいらっしゃったようです。
今以上にみなさんに楽しんでいただけるコンテンツを考えて、日々業務に邁進していきます。
おわりに
暦の上ではもう夏です。暑い夏に、スパイシーなカレー。
あなたのすてきな1日に、ちょっとしたスパイスを加えてみませんか?
herp.careers