JaSST Online Edelweissでお話ししてきました

こんにちは、カトです。弥生でQAエンジニアをしています。

1月28日(土)、JaSSTソフトウェアテストシンポジウム-JaSST Online Edelweissでお話ししてきました。
広報からも宣伝していただき、盛り上げてもらって本当に感謝です。

発表の概要

まずは、当日にしたツイートを。

資料を見るより歌を聴いてもらった方が染みわたりますが、資料も置いておきます。

speakerdeck.com

ソフトウェアテストに関わって早15年目の私の経歴をお話しました。

  • 立ち止まっていた時期(1年目~10年目)
  • 寄り道していた時期(11年目~14年目)
  • これから(15年目現在)

「15年目です」というと大ベテランに聞こえてしまいますが、「10年寝太郎」の時期はキャリアとしてカウントし難いので、私のことは実質5年目として扱ってください。
というオールドルーキーの奮闘記です。

発表で伝えたかったこと

「小学生のときにプログラミングに興味を持ち始め…」「ソフトウェア工学を研究し…」みたいな人ばかりが目に入ってきて、スタートラインが違うから仕方ないと思ってしまうことはありませんか?

無駄かもしれないけれど、私も走り始めてみたのです。
一人で走っている気になって孤独だと思うかもしれません。でも、耳を傾けると沿道の応援だってあるし、伴走してくれる人もいます。
時々、栄養ドリンクを差し入れてくれる人がいるし、バイクに乗っけてくれて自分で走っているだけでは見られなかったような景色を見せてくれる人もいたりします。

みなさんに支えられて今があります。
私はもっと広い世界に飛び出していきたいし、まだ世界が広いことに気づいていない人を連れ出していきたいと考えています。

そんなメッセージを込めました。

sli.doにあがっていた質問にこたえます

当日は、Zoom、Discord、sli.doといろんなツールを駆使して会が進みました。 sli.doの質問の一部はパネルディスカッションで取り上げましたが、自分でも何言ってるかわからなくなっていたので、改めて回答できる質問にこたえていきます。

Q.
若手を勉強会や資格取得にモチベートするためのコツはありますか?
A.
「勉強が必要です」「資格をとってください」で、全員の心を動かすのは難しいと思います。
私が楽しそうにしていたら誰か1人でも興味をもってくれないかなと思って、参加した勉強会の共有をしています。
タイミングも大事だと思います。求めていない情報を押し付けられても嫌になります。
困っていそうなとき、ちょっと立ち止まっていそうなときに、ヒントになりそうな情報をそっと差し出すと、興味をもってくれることもあるかと思います。

Q.
家庭の事情で学習時間の確保が難しいのですが、どのように時間を作っていますか?
A.
当日もお話したとおり、「私と友達になりましょう」。
みなさん、時短テクニックやなんでもできる家電を駆使されて、忙しく生活されていると思います。
自分で学習しようと思うから大変なんです。暇な人に学習してもらって、甘い蜜を吸いましょう。
学習する私もインプットとアウトプットの機会が得られます。Win-Winです。

Q.
手元にドリンクがありません。どうすればいいですか?
A.
これは私が発表のはじめに「ドリンクでも飲みながら聞いて」と言ったことに対する質問ですね。
持ち物の連絡をしていませんでした。
私の発表を聞く次の機会がありましたら、ドリンクと応援うちわをご用意ください。できれば、ペンライトもよろしくお願いします。あなたの応援が私の力になります。

Q.
普段から日報を読んでメンバーの課題感とかを拾ってるということでしたが、どんなことを報告してもらってるのか気になりました。テンプレとか作ってますか?
A.
はい。弥生の開発本部では、日報のテンプレートを用意して全員が退勤前に記載しています。
「ポジティブ」「ネガティブ」「明日にでもやること」を書く欄があります。
このお話はまた別の機会に書いてみようと思います。乞うご期待。

Q.
自分に抜けている知識や技術・経験がないか不安なとき、なにかしていることがあれば知りたいです。
A.
完全を目指すと、自分のできない具合に悲しくなります。
チームで補完しあっていけるように「自分にないものを持っている人」を身近にたくさん見つけています。

Q.
勉強会参加などがんばっているのになんとなく実務は残念な感じの後輩の育成、どうする?
A.
インプットしている「点」と「点」をつなげることを一緒にしていると、ある日突然、「点」が「線」どころか「面」や「立体」になるかもしれません。 成長の仕方・順番・タイミングは人それぞれです。

自分が「残念な感じの後輩」かもしれないと思ったあなた。知識と経験を同時にバランスよく身につけることは難しいことです。
知識過多だったり、経験が先行していたり、そんな自分を諦めずにいれば、いろんなことが結びついてくる日がきます。大丈夫です。私も「残念な感じの人」の一人です。一緒に走りましょう。

Q.
テスターから開発者に転身したいと思ったことはありますか?それはどのような理由ですか?
A.
転身という意味だと、考えたことはないです。
ただ、身近に活き活きとした開発者がいると、「あの人が見えている世界ってどんな世界なのだろう」「私もその世界をみたいな」と思うことはあります。

Q.
テストエンジニアになって半年たちました。どのプロジェクトに入っても品質のことを気にしてられない。本で読んだことや、JSTQBでまなんだことを実践に直接的に反映させるにはどうすればいいんでしょう。品質について考えながら作業するためにはどうすればいいでしょうか?
A.
SQuBOKでは、「ソフトウェア品質の基本概念」は第1章全部をつかって取り扱っています。それくらい「品質」という相手は大きいです。
コンビニで買い物するときに日本の経済のことは考えていないかもしれないけれど、経済がちょっと動いています。
あなたの実施しているテストは、きっと品質に関与しています。

Q.
いろいろな勉強会に参加されていますが、その上で若手におススメの勉強会を敢えて挙げるなら、どれでしょうか?たとえば、「気負わず参加できそう」なものは、ありますか?
A.
オンサイト開催だと、突然「どうですか?」と投げかけられてしまったり、わからない顔をしていると発表者や運営のみなさんに気を使わせてしまいますが、オンライン開催だと顔出しがなく気軽に参加できると思います。
なので、オンライン開催の勉強会はおすすめです。
弥生の開発本部が開催しているもくテク、いかがですか?(突然の宣伝。)
誰と行くかも大事だと思います。「何を聞いてくる?」と事前に確認しあったり、「どうだった?」と後から話したりすることで、わからないまま終了にはなりにくいです。
そういう意味で、WACATE : 若手テストエンジニア向け勉強会・ワークショップは、絶対に一人ぼっちにさせない会なのでおすすめです。

Edelweiss?

JaSST Onlineは、開催ごとにアルファベット順で花の名前がつけられて、花言葉の紹介があります。
Anemone、Bergamot、Clover、Daisyに続き、5回目の開催となる今回は、EからはじまるEdelweiss。
Edelweissの花言葉は「大切な思い出」「勇気」です。

JaSST Online Edelweissに関わったみなさんが、「大切な思い出」をふりかえり、明日への「勇気」を見つけ、ともに走り始められますように。そして、私を含めた全員がお互いにサポートできますように。
ソフトウェアテストがもっとメジャーになって、さらに盛り上がることにつながればうれしいです。

次回は、Fから始まる花の名前がついたJaSST Onlineが開催されるかと思います。どんな花の名前がつけられるでしょうか。
ひとり予想大会を繰り広げようと思いましたが、英語も花の知識も乏しく、Flowerしか思いつきませんでした。残念。

さいごに

今回の発表で味をしめて、また何かしたいなーという気持ちになっています。
私とコラボレートして面白いことをしたい方いらっしゃいましたら、ご連絡ください。


発表資料を作成する際、WACATEのセッションで聞いた、こちらを参考にしました。

speakerdeck.com

誰をターゲットにして、何を伝え、どうして伝えるのか、そして、その人に私の発表を聞いたあと、どうなってほしいのか?を考えました。
発表を聞いてくださったあなたが「走り始めよう」と思って小さな行動をはじめていたら、私の発表は成功です。

私も、走り始めます。
走っていったその先で、また会いましょう。



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