はじめに
この記事は 弥生 Advent Calendar 2022 23日目の記事です。
こんにちは、弥生株式会社 エンジニア4年目の鍋谷です。
先日、AWS最大のカンファレンスイベントである AWS re:Invent 2022 が米・ラスベガスで開催されました。 このイベントに、弥生から6名が現地参加してきました。
英語もAWS経験もそこまで自信はありませんでしたが、実際に行ってみてすごく楽しかったですし勉強になりました。
本記事では、現地に行くまでの準備や行ってみて良かったことを書きます。
- AWSに興味がある!
- re:Invent、どんなものか気になる!
- re:Invent、来年以降参加してみたいが少し不安。
という方、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。
私のAWS経験と英語能力
参考までに、出張前の私のAWS経験と英語能力についてです。
AWS経験
- 学習
- VPC、スケーラブルWebサイト構築、ECSなどのハンズオン実施
- DevAx Academyに参加
- 資格
- AWS Solution Architect Associateを取得
- 実務
- AWS SageMaker StudioにてJupyter Notebookを使用(機械学習モデルの研究開発)
英語能力
- リスニング
- 字幕がついていて内容理解がやっと
- スピーキング
- 本当に簡単な日常会話ができる程度
行くことになるまでの話
8月ごろに社内でre:Invent参加者の公募がありました。 実務でも来年から本格的にAWSを触りそう、というタイミング。これはまたとないチャンス!と参加希望を出しました。
ちょうど7月に資格を取得していたことが決め手となり、希望者の中から選んでいただくことができました。
行けるとなった際は、嬉しさと不安半々の状態。
不安な気持ちについて今回引率のCTO佐々木さんにご相談したところ、「これから頑張ってね!の意味でもあるよ」ということでしたので、覚悟が決まりました。
準備でやってよかったこと
英語力を鍛える
セッション理解のためにはリスニングが何より大事!ということで、リスニング中心に鍛えました。
特にやってよかったと思うのは、
- AWS Skill Builder や YouTubeのAWS Eventsチャンネル で英語の技術系動画を見ること
です。
AWSに関する知識をつけられ、各サービスに関連する用語や言い回しを知ることもでき、一石二鳥でした。 YouTubeの動画は字幕をつけることができますし、AWS Skill Builderはものによっては英語版と日本語版で同内容の講座があります。 このため聞き流し状態となってしまうことを回避できました。
すべて無料というのがありがたいです。
英語補助のためのツールをそろえる
自分の英語力を多少向上させても完璧に聞き取る自信はなかったので、補助的に使える以下のツールを事前にインストールしておきました。
特にotter.aiについてはあとからセッションの内容を振り返るときにも非常に役に立ちました。
AWSの知識を蓄える
AWS Solution Architect(SAA)の復習に加えて、AWS Developer Associateの試験内容の学習を進めました。
SAAがサービスの概観をとらえて設計について知るものであるとすれば、Developer Associateはより実務に近い詳細な設定やコスト管理等の知識をおさえるものです。両方学習することでより具体的な活用に近づく気がしました。
また、「週刊AWS」を読んで最近のAWSアップデートについて情報収集をしました。
re:Inventについて知る
re:Invent関連の勉強会に参加し、情報収集をしました。
re:Invent 2022 Standby 事前勉強会 - connpass
実際に過去参加された方の話は、現地での動き方のイメージをつけるのにかなり有効だったなと思います。
特に直近のサービスアップデートや、会場周辺の移動手段等に関する情報はかなり有用でした。
どのセッションに参加するか計画する
re:Inventでは、5日間で2,750個ものセッションが行われます。 膨大なセッションの中から、分野やレベルで絞りながら、何を見るか考えました。
いざ現地!
現地参加してみての感想
思っていた以上に規模が大きく、新しさであふれているお祭りでした。 「楽しみながら技術を盛り上げていこうぜ!」というAWSの文化を、肌で感じることができました。
参加者側からも運営側からも高い熱量を感じられ、もっとAWSを学んでいこう!という大きな刺激となりました。
現地で参加して良かったもの
Keynote
基調講演であるKeynoteは、現地で聴けてよかったものの一つです。
各講演では、その場でAWSの新サービスがどんどん発表されていきます。 この際、ただリリースが発表されるのではなく、前段として現在の開発における課題やAWSの目指す世界が語られ、そのなかでサービスの必要性についての認識が高められていきます。
特に自分の業務に関連する話題が出て、これを改善していく話が出た時の高揚感はまたとないものだと感じました。
講演を聞いていくなかで新サービスの活用について想像が膨らみ、早く実際にリリースされたものを触ってみたい!と思えるセッションでした。
Breakout SessionやChalk Talk
Breakout SessionやChalk Talkでは、自分の気になる分野についてより詳しく、深く知識を得ることができます。
その場で参加者から様々な質問が飛び交って+αの知識が得られることもあり、これは現地ならではの魅力であると感じました。
セッション終了後、自分で気になる点を講師に質問できるのもよいなと思いました。
Workshop
re:Inventのセッションの中には、実際にサービスを触るワークショップがたくさんあります。
手を動かして具体的な操作を理解できるため、実践につながりやすいですし、細かい部分についてその場で質問できるのも魅力です。
私はSageMakerに関連するWorkshopに参加しましたが、普段使っているNotebookをより使いやすくする機能について知ることもできましたし、即実践につながる内容が多いなと感じました。
分野別のAWS Jam
チームを組んでクエストに取り組み得点を競う、AWS Jamというセッションにも参加しました。
私はデータ分析&機械学習系のJamに参加しましたが、クエストに取り組むなかで自分が普段あまり触らないサービスにも触れるのでよい機会だなと思いました。
どんなものか気になってきた方へ
Keynoteや一部のBreakout Sessionについては、AWS Eventsチャンネルに動画が上がっています。 是非ご覧ください。
さいごに
実務で役立つ知識がついたのはもちろん、他にもこんなサービスがあるんだ!という視野も広がりました。 もっと勉強して活用していきたい!と学習のモチベーションにもなりました。
今回新しく知ったことを定着させるには今後実際にサービスをどんどん触っていくことが必要なので、引き続き頑張ろうと思います。
参加報告会のお知らせ
1月のもくテクでre:Inventで学んだ内容について話します!ぜひご参加ください。
弥生のエンジニア採用
弥生ではエンジニアを積極採用中です!
次のアドベントカレンダー
明日は一緒にラスベガスに行った牛尾さんの記事です!